ヘンナで悪運を吹き飛ばして幸せを引き寄せる

美容大国モロッコに伝わる、ハーブやアルガンオイル、ガスールなど天然素材を使った手作りコスメを紹介しています。簡単で実用的なレシピもたくさん!

イスラムの世界では、ジン(精霊)が存在すると信じられています。
良いジンもいるのですが、悪いジンは体調不良や精神的な苦痛などを与えるのだそうです。

この悪戯好きのジンの嫌いなもののひとつがヘンナ(ヘナ)です。

そこで、悪いジンを退けるために、ヘンナを日常的に使うそうです。

ジンは湿気の多いジメジメしたところを好んで出没するため、日の当らない部屋や浴室、トイレなどの隅に置きます。
日本人が塩を盛って清めるのに似ていますね。

ヘンナは、ジンの悪い影響を防ぐだけでなく、健康や喜び、美の象徴でもあります。

イスラムの女性たちがヘンナを手足に塗って染めるのも、身を守って、幸せを手に入れるという理由から。

ヘンナで髪を染めると、幸運が舞い降りてきそうですね。
そう思うと、面倒なヘンナのヘアカラーもなんのりそうその、です。

ヘアカラーとしてすっかりおなじみのヘンナですが、色が染まらないタイプもあります。

モロッコのスーク(市場)で、「染まらないヘンナが欲しい」と尋ねたら、店頭に並んでいました。
逆に、色の染まるヘンナは奥にあり、店員がごそごそと出してきました。

写真の左が染まらないヘンナ、右のオリーブ色なのが染まるタイプで、明らかに色が違います。

毎日のお手入れには、染まらないヘンナを使うようです。

ヘンナは髪染の植物として知られていますが、古代から医薬品として用いられてきました。

古代ギリシャの植物学者ディオスコリデスは、

「葉は収斂作用があり、かめば口内の潰瘍や創傷を治す。熱を持った腫物の湿布にもなる。煎じた汁は火傷にきく。花を粉砕して酢と一緒に額に塗れば、頭痛が鎮まる。神経痛の湿布にするときは、布にペーストを塗りつけるのがよく、こうすると香りを放つ」

と記述しています。

古代ローマ時代の博物学者プリニウスの『博物誌 植物篇』によると、

ヘンナには「葉は胃や子宮の部分に塗る。新しい葉をかめば、頭や口内の潰瘍、腫物などを癒す。煎じた葉は火傷や脱臼によい。花は酢とともに塗れば頭痛を抑える」薬効がある

と記述されています。

同じく古代ローマのギリシャ人医学者ガレーノスも、ヘンナの枝や葉に収斂作用があり、煎じ汁は火傷に効くといい、

「乾燥させる働きがあるので、炎症による腫物の手当てに用いられる。口内の創傷にもよい」

と述べています。

色の染まらないタイプであれば、もっと日常生活に取り入れられますね。

北アフリカのモロッコやチュニジアでは、スキンケアをはじめ、実にさまざまな使われ方がされています。

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