モロッコで愛される手作りオーガニックコスメ

「既成の化粧品は、一時的には効くけれど、やっぱり伝統的な自然素材のほうが信用できるわ」

そう言うのは、モロッコの女性。

少し前まで、モロッコではフランス製のコスメを使うのがステイタスだったのですが、最近では、昔ながらの美容法が見直されているそうです。

モロッコのフェミニズム学者ファティマ・マルニーシーさんの著書『ハーレムの少女ファティマ、モロッコの古都フェズに生まれて』に、伝統美容にまつわる母親のエピソードが出てきます。

マルニーシーさんの父親は全てにおいて伝統を尊ぶ人だったのですが、妻(マルニーシーさんの母親)が夢中になる昔ながらの美容法を許すことができず、それをやめさせようと、大金をはたいてフランス製の化粧品を妻にプレゼントしたそうです。
妻はすべての製品を興味深く観察し、成分や使用法を翻訳してもらったのですが、化学研究室の専門の男性がこれらを作ったと知ったとたん、化粧品を全部突き返してしまった、というのです。

自分で選んだ材料を使って自分でコスメを手作りする。

これがモロッコ美容の基本なのです。

アラブ地域は植物療法の生誕地ともいえ、ハーブやスパイスが日常生活に密着しています。

モロッコも、料理や美容をはじめ、衣食住にハーブやスパイスを取り入れています。

スークでもハーブ&スパイス屋は大人気。

ラバトのスークで見かけた店には、大勢の人がむらがっていました。
新鮮なミントが山積みされ、数種のハーブが店いっぱいに並びます。

店の人にあれこれ質問していたら、買い物客の女性にクスクス笑われてしまいました。
「そんなことも知らないの?」と思ったかもしれません。

ハーブを活用するモロッコ美容は奥が深いのです。

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