アロマオイルのルーツは古代エジプトの香油

イスラム美容のマッサージでは、芳しい香りのオイルを使います。

芳香植物を油に混ぜた香油は、古代エジプトで作られはじめたといわれています。
アラブ地域では、皮膚の荒れを防いだり、体臭をまぎらしたりするために、香油が普段から用いられていたそうです。

こうした習慣は古代ローマに伝わり、紀元前後の「ローマの平和」時代には、香油を楽しむのが趣味として大流行しました。

ヘンナ油もそのひとつ。甘い香りがするヘンナ油は、古代ローマで流行した香油のひとつだったそう。

ヘンナは小さな種子をつける植物で、この種子をオリーブオイルに入れて煮込んで作ったとのこと。
ヘンナ油には、体を温め、こわばった筋肉をほぐし、快い眠りを誘う働きがあるそうです。

初期のころの香油は、一種類の香料で作っていたのですが、数種類を組み合わせると香りが複雑になり、効用も高まることがわかり、次第に洗練されていきました。

この香油は、西洋のアロマテラピーの原点といえるでしょう。

もちろん、香油の伝統はいまでもアラブの国々に受け継がれています。

マッサージという言葉は、「触れる、触診する」を意味するアラブ語「massah」に由来するそうです。

マッサージに関する最初の学問的文献が登場したのは、紀元前3000年の中国。
また、紀元前2200年にエジプト王の墓に、髪をふり乱して足をマッサージする司教が描かれています。

血液循環を改善し、動脈の緊張を緩和し、幸福感を与えるエンドルフィンを放出する、といったマッサージの効果は、太古の昔から、知られていました。

日本で子どもがお母さんの肩たたきをするように、アラブでも、子どもが祖父母をマッサージしたりするそうです。

モロッコの伝統的なマッサージは、セサミオイルかアルガンオイルを手のひらで少し温め、それを全身にこすりつけるところからはじまります。

長くゆっくりした動きが、次第に短かくなり、揉んだり、押したりの動作に移行します。

西洋のなでるようなマッサージと違い、アラブのマッサージは力強く、まさに日本人好みです。

※Health & Beauty Review(講談社)のブログ「イスラム美容研究」で掲載された記事に加筆しました。

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