ウチワサボテンは美容マニア注目のモロッコ植物

美容大国モロッコに伝わる、ハーブやアルガンオイル、ガスールなど天然素材を使った手作りコスメを紹介しています。簡単で実用的なレシピもたくさん!

ウチワサボテンは、ノパルとも呼ばれる、中央アメリカが原産のサボテン科の植物で、暑く乾燥した気候で育ちます。

スペイン人が地中海地方にもたらし、乾燥した気候によく適応するウチワサボテンは、地中海地方にまたたく間に広がりました。
16世紀ころに、アフリカ大陸にも輸入されたそうです。

ウチワサボテンは400種ほどあり、5メートルほどの高さまで育ちます。
平たい大きな葉状茎を持ち、そのウチワに似た形状をしています。
葉状茎はトゲておおわれていますが、トゲのない種類もあります。
葉状茎はとても繊維が多く、そこに水をためて、暑さと乾燥に耐えることができます。

ウチワサボテンには、地面の湿気を効果的に排出する働きもあるそうです。

花の色は、黄色、ピンク、紫と種類によりいろいろで、実の色もオレンジや紫で、イチジクの形に似ています。

ウチワサボテンはとても栄養豊かでエネルギー補給になり、果実を生のフルーツとして食べたり、または茎を野菜として用いるなど、中央アメリカの伝統料理に使われています。

マーマレードやアルコール飲料、メキシコには発酵サボテンジュース「Colonche」などもあるそうです。

食用としては実がポピュラーですが、植物療法では、花、実、液汁、繊維、葉状茎など、ウチワサボテンの植物全体が利用されます。

黄色い葉状茎や、特に果実にはビタミンCが多く、銅、マグネシウム、カルシウム、鉄分、17のアミノ酸、ビタミンA・B1・B3も含んでいます。

リグナン、セルローズ、ヘミセルロースといったさまざまな不溶性食物繊維が豊富なのも特徴。

また、ウチワサボテンの大部分を占める液汁や葉肉には、糖分と脂肪分をからめとる作用があるといわれています。

さらに、フラボノイドのなかでも活性酸素を取り除く働きが活発なケルセチンも豊富で、優れた抗酸化作用があります。

その昔、現在のメキシコの中央部に栄えたアステカの人々たちの間では、ウチワサボテンの薬効がよく知られていたそうです。
アステカでは、血糖値を下げる作用のあるウチワサボテンを糖尿病の治療薬にしていたといいます。
また、軟膏や湿布の形でリューマチに、液汁をそのままつけてやけどや傷を治すのに用いられていました。

ウチワサボテンの果実は、下痢止めとして用いられることが多く、利尿および抗酸化作用でもよく知られるようになりました。

現代医学でも、ウチワサボテンには数多くの薬効があることが証明されています。

満腹感を与え、血糖値を下げ、脂肪を燃えやすくするという働きがあるといわれ、ダイエットや肥満予防、糖尿病や動脈硬化の緩和に期待が高まり、現在でも研究がつづいているそうです。

また、抗潰瘍作用、抗炎症作用、鎮痙作用があり、胃潰瘍および胃腸のトラブルを防ぐといわれています。

ある研究では、アルコール中毒の治療にも効果があると実証されたそうです。

ダイエットとして日常的の食事に取り入れるのは特に問題ありませんが、重い糖尿病や動脈硬化の治療として用いるには、医師など専門家のアドバイスに従う必要があります。

トリグリセリド(中性脂肪)および悪玉コレステロール(LDL)に関する研究も進行中とのこと。
これからも注目したい植物のひとつです。

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