ヘンナ:紫外線から肌を守りハリツヤをアップ

美容大国モロッコに伝わる天然素材を使った手作りコスメを紹介しています。
簡単で実用的なレシピもたくさん!

髪染の植物として知られているヘンナは、古代から医薬品として用いられてきました。

古代ギリシャの植物学者ディオスコリデスは、

「葉は収斂作用があり、かめば口内の潰瘍や創傷を治す。熱を持った腫物の湿布にもなる。煎じた汁は火傷にきく。花を粉砕して酢と一緒に額に塗れば、頭痛が鎮まる。神経痛の湿布にするときは、布にペーストを塗りつけるのがよく、こうすると香りを放つ」

と記述しています。

古代ローマ時代の博物学者プリニウスの『博物誌 植物篇』によると、

ヘンナには「葉は胃や子宮の部分に塗る。新しい葉をかめば、頭や口内の潰瘍、腫物などを癒す。煎じた葉は火傷や脱臼によい。花は酢とともに塗れば頭痛を抑える」薬効がある

と記述されています。

同じく古代ローマのギリシャ人医学者ガレーノスも、ヘンナの枝や葉に収斂作用があり、煎じ汁は火傷に効くといい、

「乾燥させる働きがあるので、炎症による腫物の手当てに用いられる。口内の創傷にもよい」

と述べています。

ヘンナは殺菌や抗真菌、制汗作用などで知られ、熱を下げる働きもあり、解熱用湿布として使われます。

ヘンナは、葉を乾燥させて、ヘアカラーなどの染料として使われます。
眉毛やひげ、手の平などにほどこす入れ墨としての使用もよく知られています。

葉の色は、黄緑やグレーかかった緑とさまざまで、モロッコのヘンナはオリーブ色を濃くしたような緑色です。

ヘンナはオレンジがかった赤色に染まりますが、染まる色は元の葉の色によって変化します。

ヘンナはまた、肌に弾力を与え、引き締める働きがあるといわれ、スキンケアにも用いられます。
特に、乾燥肌に向いています。

また、湿疹などの皮膚病のケアにすぐれ、紫外線から肌を保護する働きも。
ニキビや湿疹、足のひび割れなどには、ヘンナの湿布が効果的です。

ヘンナには色が染まらないタイプもあり、スキンケアなど日常的には、染まらないヘンナを使うようです。

モロッコのスーク(市場)で、「染まらないヘンナが欲しい」と尋ねたら、店頭に並んでいました。
逆に、色の染まるヘンナは奥にあり、店員がごそごそと出してきました。

北アフリカのモロッコやチュニジアでは、スキンケアをはじめ、実にさまざまな使われ方がされています。

古代ローマ時代には、い香りがするヘンナ油が流行したそうです。
ヘンナは小さな種子をオリーブオイルに入れて煮込んで作ったとのこと。
ヘンナ油には、体を温め、こわばった筋肉をほぐし、快い眠りを誘う働きがあるといわれています。


学名:Lawsonia inermis L.
科名:ミソハギ科
使用部位:葉、花
開花時期:夏
収穫時期:3年


特徴
ヘンナは1メートルほどの丈の低木。葉の色で区別され、深緑からオリーブ色までさまざまある。花の色は、種類により、ピンクか白か黄か分かれる。

原産と生息地
ペルシャや中東のメソポタミア地方で、エジプト、スーダン、北アフリカ(特にモロッコ南部)、アメリカ、オーストラリアで大量に栽培されている。乾燥した気候の土地に育つ。

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