モロッコの粘土ガスールでしっとり潤い肌に

美容大国モロッコに伝わる天然素材を使った手作りコスメを紹介しています。
簡単で実用的なレシピもたくさん!

ミネラル豊富な天然クレイ(粘土)は、太古の昔から傷を癒す治療薬として用いられ、エジプトでは、ミイラの腐敗処理に使っていました。

モロッコの粘土(クレイ)ガスールは、モロッコ美容に欠かせないアイテム。何の変哲もない“地味”な色の粘土ですが、底力はすごいのです。

ガスールは、アラビア語で「洗う、きれいにする」の意味。

モロッコでの一番よく知られた使い方は、シャンプーや石けんですが、それ以外にも、顔や髪、全身のパックとして愛用されています。

スポンサーリンク

ガスールの効果とは?

13世紀ごろから採掘されてきたというガスール。かつての湖底に粘土や塩が堆積し、火山噴火などの地質変化も加わり、良質な粘土が生成されていきました。

クレイはミネラルの比率で色合いや性質が違い、モロッコ特産のガスールは一般的に灰色です。

ガスールはスメクタイトと呼ばれる水溶性の鹸化粘土で、マグネシウム、シリカ(ケイ素)、炭酸塩といった成分で構成された美容効果が高いクレイです。

ガスールにはさまざまな効能がありますが、なかでも優れているのは毛穴の汚れを吸収する強力です。

水に溶けてマイナスイオン化したガスールは、皮膚や頭皮の深部まで浸透し、プラスイオンの汚れに結合します。汚れとくっついたガスールを水で洗い流すことで、皮膚がすっきり洗浄されるのです。

汚れを落とすだけでなく、ガスールは肌を保湿してなめらかにします。ガスールに含まれるミネラルは皮膚に浸透しやすく、美しい肌と髪をよみがえらせます。

ガスールの最大の特徴は、マグネシウム量が20%以上と、他の粘土とは比較にならないほど多く含まれていること。マグネシウムは細胞内の300以上もの酵素の活性化に関与するといわれ、また、カルシウムやナトリウム、カリウムなど他のミネラルのバランスを維持します。

たとえば、マグネシウムとカルシウムの組み合わせは、皮膚の新陳代謝を高め、バリア機能を改善させるのです。

また、シリカは、コラーゲンやヒアルロン酸と結びついて肌の弾力やうるおいを保つ働きで知られるミネラルです。

ガスールの効能をまとめると、次のようになります。

洗浄力

毛穴のしつこい汚れを深部から取り除きます。

保湿力

ミネラル分が肌や髪の深部まで浸透して、保湿します。

乾燥防止

肌や頭皮のバリア機能を改善して、潤いを保ちます。

シワとくすみ対策

皮膚の新陳代謝を促し、シワの定着を防ぎ、くすみのない明るい透明感のある肌にします。

たるみの改善

肌の弾力を保ち、たるみを防ぎます。

ガスールの使い方

ガスールは、小石ほどの大きさに砕いた状態、もしくは粉状で市場に出回ります。

それを水やフラワーウォーターなどで溶かして使います。

さらに、アルガンオイルやハーブなどを加えて、顔や髪、全身をお手入れします。

文末に紹介する効能別の手作りコスメを参考に、ガスールのお手入れを楽しんでみてください!

ハーブ入りの手作りガスール

モロッコの女性たちは、このガスールにハーブなどを加えて、オリジナルのガスールを作っています。

ファティマ・メルニーシーさんの著書『ハーレムの少女ファティマ』では、彼女の幼い頃、春から夏に手間をかけてガスール作りが行われていた様子が描かれています。


春にまず、ガスールに混ぜる花の準備をします。

バラのつぼみやギンバイカをはじめとする摘みたての香り高い花が届くと、女性たちは清潔なシーツの上に花を広げ、日陰で乾かします。
こうして乾燥した花々は、真夏まで大切に保存されます。

太陽の光が強まると、本格的なガスール作りが始まります。

まず、乾燥したバラとギンバイカを深鍋に入れ、水を加えて沸騰させます。
しばらく煮たら、鍋を火からおろして、しばらく冷まします。
これでフラワーウォーターのでき上がりです。

次に、浅い素焼きの大鉢にガスールを入れ、そこにバラとギンバイカのフラワーウォーターを加え、しばらくなじませます。
水を十分に吸って膨らんだら、ガスールを布で濾し、残った泥状のものをなめらかなペーストになるまで手でよくこねます。

それを木の板に広げて乾かします。湿気ないように、夜になると粘土を家の中に入れ、太陽が照りつける正午頃にまた運び出します。
五日ほどで完全に乾燥し、自然に割れて薄く小さなかけらになります。


モロッコのガスール作り、楽しそうですよね。

日本でも手作りガスールができますよ!

いろいろな材料を混ぜた後に乾燥させ、使うときには水だけ加えます。
大量に作って、保存しておくと便利です。

モロッコ美容に欠かせない粘土(クレイ)ガスールガスールに、ラベンダーやローズマリーなどのハーブ、アルガンオイルを加えた手作りガスールの作り方です。保湿、乾燥防止、修復、毛穴の引きしめ、エイジングケアの効果が期待でき、しっとりなめらかな肌に。

グレーが一般的ですが、モロッコでは、顔のお手入れに白いガスールを用います。
写真はモロッコで購入した白ガスールです。

白ガスールは粒子が細やかで、パウダーのよう。
肌を傷つけず、やさしく汚れを落とし、くすみのない透明感のある肌にします。

ガスールのパックの作り方

肌や髪の状態に合わせて、ガスールを使いこなしてみましょう!

ガスールのフェイスケア

洗浄力:毛穴のしつこい汚れを深部から取り除きます。

美容大国モロッコの手作り化粧品のレシピ。モロッコの粘土ガスールを材料にした、ベタつく顔のテカりを解消する秘伝パックの紹介です。洗浄と保湿の効果が高いガスールはベタベタ肌におすすめ。キュウリ、セイヨウタンポポやセージなどを加えたスキンケアです。
美容大国モロッコの手作り化粧品のレシピ。モロッコの粘土ガスールを材料にした、大人ニキビ解消のパックを紹介します。ガスールは毛穴の汚れを落とし、皮脂分泌を調整するだけでなく、保湿効果もあり、大人ニキビに最適。バジルやナツメグを加え、スベスベ肌に。
美容大国モロッコの手作り化粧品のレシピ。モロッコのサラダによく登場する野菜キュウリを材料にした、テカりやベタベタを解消する自然化粧品を紹介します。キュウリにはくすみを取る働きも。アルガンオイルをプラスした、簡単スキンケアで透明感のある肌に。

オイリー肌向けイチゴとレモンのガスールパック

ベタつく肌にウチワサボテンオイルとガスールのパック

アーモンドとはちみつのガスールゴマージュ

保湿力:ミネラル分が肌や髪の深部まで浸透して、保湿します。

美容大国モロッコの粘土ガスールを使ったアルガンオイルとレモンのガスールパックは、オイリー肌のエイジングケアにおすすめ。毛穴の汚れを落とすガスールに、保湿力も高いアルガンオイルと、ビタミンCたっぷりのレモンを加え、なめらかな肌に仕上げます。
美容大国モロッコに学ぶガスールの使い方!皮膚の新陳代謝を高め、バリア機能を改善する粘土ガスールのパックです。ローズウォーターやアルガンオイルなどの自然素材を加えたモロッコ秘伝のガスールパックは、毛穴を引き締めて肌に潤いを与えます。

ビール酵母のガスールのパック

乾燥防止:肌や頭皮のバリア機能を改善して、潤いを保ちます。

イチゴの手作りコスメで乾燥を防いでツヤ肌に。ビタミンCたっぷりイチゴは毛穴を引き締め、キメ細やかな肌を作る働きがあるといわれています。保湿効果の高いアルガンオイルを加えたガスールパックは、カサつく肌に潤いを与え、なめらかにする効果が期待できます。
美容大国モロッコのアルガンオイルの簡単手作りコスメ。アルガンオイルと牛乳のガスールパックは、カサつく乾燥肌をしっとりさせる効果が期待できます。皮膚細胞再生と抗酸化作用にすぐれたアルガンオイルは、若々しく弾力のある素肌を保つエイジングケアに最適。
オレンジフラワーウォーターはモロッコ美容の必須アイテム。カサカサ乾燥肌に潤いを与える、オレンジ花水(オレンジフラワーウォーター)とアルガンオイルのガスールパックです。保湿効果の高く、肌荒れも改善。若々しい肌を保つエイジングケアに有効です。

シワとくすみ対策:シワの定着を防ぎ、くすみのない明るい透明感のある肌に。

美容大国モロッコに学ぶシワ対策の手作りコスメ。ガスールに、ウチワサボテンオイル、ココナッツオイル、ミント、オレンジフラワーウォーターを加えた、シワを目立たなくするパックです。保湿効果も高く、たるみも改善し、エイジングケアに役立ちます。
美容大国モロッコに伝わる天然素材を使った手作りコスメを紹介しています。 簡単で実用的なレシピもたくさん!  63

たるみの改善:肌の弾力を保ち、たるみを防ぎます。

目の下のクマとたるみにスイートクローバーのガスールパック

ガスールのヘアケア

洗浄力:毛穴のしつこい汚れを深部から取り除きます。

モロッコ美容に学ぶガスールを使ったベタつく髪のお手入れ法の紹介です。洗浄効果が高く、皮脂のバランスを整える働きのあるガスールは、オイリーヘアの強い味方。頭皮を健やかに保つオリーブオイルと頭皮と髪をさっぱりさせるレモンを加えたヘアパックです。
モロッコ美容に学ぶベタつく髪のお手入れ法の紹介です!洗浄効果が高く、皮脂のバランスを整える働きのあるガスールに、傷んだ髪を修復してしっとりさせるヘンナ、栄養豊富な卵黄を加えたオイリーヘアに向くパックです。軽やかなツヤ髪がよみがえります。

乾燥防止:肌や頭皮のバリア機能を改善して、潤いを保ちます。

美容大国モロッコに学ぶ手作りコスメのレシピです。抜け毛や薄毛の原因となる頭皮の乾燥を防ぎ、育毛促進するヘアケア。ガスールは皮膚の新陳代謝を正常にし、水分の蒸発を防ぐ表皮のバリア機能を高める働きがあります。マッサージしてパックする手軽なお手入れ。

ガスールのボディケア

アラブ地域の蒸気風呂(スチームバス)ハマムは娯楽的な公衆浴場。美容大国モロッコのハマムは日本の銭湯に近く、心身の癒しの場です。エステサロンを兼ねていて、垢すりやマッサージ、キャラメル脱毛などのエスティシャンが、美肌作りのボディケアが体験できます。
美容大国モロッコの手作り化粧品のレシピ。アルガンオイル、ガスール、ハーブを材料にした保湿効果のある美肌ボディパックの紹介です。モロッコ女性にとって全身パックは日常的なお手入れ。疲労を癒して元気回復のパック、気になる妊娠線やお腹のシワやシミ対策も。

ヘナのセルフタンニングクリーム

スポンサーリンク

フォローする