伝統図柄が美しい地方色豊かなモロッコの絨毯

美容大国モロッコに伝わる天然素材を使った手作りコスメを紹介しています。
簡単で実用的なレシピもたくさん!

きれいな雑貨に囲まれるのも、美しくなる秘訣。

というわけで、今回はモロッコの絨毯のお話です。

絨毯は生活の必需品というだけでなく、お守りと幸運のシンボルでもあります。

モロッコの文化がそうであるように、絨毯もまた、ベルベルの伝統とイスラム文化の2つの側面を持っています。

モロッコの絨毯はウール製が多く、山羊やらくだの毛を混ぜて織ったものもあります。

染料としては、赤は茜やえんじ虫、黄色はモクセイソウ、青色はインディゴなど自然の草花が使われます。

織機は垂直に固定した竪機(たてばた)で、同時に何人もの人が作業することができます。

長さや目の細かさ、厚さを決めるのは横糸です。絨毯のサイズやデザインは、用途や敷く場所により異なり、品質の良し悪しは、縦糸と横糸の使われている分量、パイルの結ばれる細かさ、模様の緻密さでわかります。

スポンサーリンク

モロッコの都市部の絨毯

都市部の絨毯はオリエンタルの影響が強くでていて18世紀頃から、色鮮やかな洗練された絨毯が製造されるようになりました。

都市で絨毯が根づいたのはラバトで、伝説によると、ペルシャから飛来してきたコウノトリが、ラバトの民家の中庭に絨毯の破片を落とし、女性たちがそれらを集めて作り直したのがはじまりといわれています。

言い伝えからもわかるとおり、ラバトの絨毯はペルシャの影響を受けていて、織り方は比較的新しく、毛足の短いビロードで非常に細かく織り上げていきます。

クッバと呼ばれる円形や六角形、星の図柄を中心部にあしらい、その周りを幾何学模様やカラフルな帯状の花柄の模様を広げていきます。

一番外側の部分は、花や動物、トルコ風の幾何学模様をアレンジした幅広の帯を3~7重に取り巻きます。

ラバトの伝統的な絨毯は、赤やピンクを基調としていますが、最近では、青などの多彩な色を使ったモダンなタイプも製造されています。

ラバトのメディナで、絨毯のお店めぐりをしました。

さまざまな製品を広げてくれたのですが、いずれも目の覚めるような色彩で、模様も凝っています。

できることなら全部買いたかったのですが、迷った末、2畳ほどの大きさの絨毯を3枚購入。

値段交渉は地元の知人に任せたので、3枚で1200F(フランスフラン)。日本円にして2万6千円ほどでした。

ラバトに近い都市カサブランカのカーペットは、中央部分に八角形や十字の模様を数多くあしらいます。
このデザインは、16世紀頃のアンダルシアのカーペットに見られ、ベルベル文化の影響も受けています。

ベルベル族のモロッコの絨毯

ベルベル人は、昔ながらの家内工業で絨毯を織っている人が多く、学校や協同組合などで、伝統的な織り方を継承しています。

ひし形、長方形、杉綾模様の図柄を横に並べた模様で、使う色は少なめですが、地味ではあっても、色合いと文様が巧妙です。

毛足の長いウールで織り、厚手のものは毛布としても使用されます。

高アトラスとワルザザート(サハラ砂漠地方)は絨毯の産地として有名で、装飾品として価値が高い製品を作っています。
モロッコの絨毯の中で最も小さくて薄く、毛足の短いウールを使用し、表面に艶があります。黒を基本色に、オレンジや赤、黄といった明るい色調をほどこします。

バラ染めの赤を基本にし、ジグザグ模様や幾何学模様、人物や動物、ミステリアスな象形模様を加える地方もあります。

ティシュカ峠のグラウア族の絨毯はとても有名で、黒を基調としています。

マラケシュのハウズ族には、17世紀にサハラ遊牧民が絨毯を伝えました。
真紅の地に神秘的な図柄をちりばめ、16世紀にテンシフト川の流域に定住したアラブ人が織っていた模様に似ています。

マラケシュの工芸専門店には、大きなサイズの絨毯がそろっていました。
2階のカーペット売り場では、実際に女性が織っているのを見ることができました(1998年)。

マラケシュから南へ向かったウリカ谷では、路上で絨毯を売っていました。
こちらは、シンプルな図柄で、地味な色合いのベルベルの絨毯です。

シャシャウワの絨毯は、バラで染めた赤に、ジグザグ模様や幾何学模様、ときには、人物や動物、ミステリアスな象形模様がほどこされています。

中アトラスは、伝統的な織物が継承されている地方で、バラエティーに富んだ図柄のベルベルの絨毯が織られています。

中部では白地、西部はカラフルな色づかいが特長です。

また、湿気の多い寒冷地であることから、大きく厚めの絨毯で、テント内でマットレス代わりに使用します。

ベニ・ムジルド族の住む地域では、横縞か格子模様を基本に、さまざまな図柄と色を加えた絨毯が織られています。

タルミラトとケニフラ間に住むザイアン族の絨毯は、色調は地味ですが、大きなひし形がほどこされています。
ただ、現在、ここの織物は減少しつつあります。

メクネスとラバトの間のザンムール地方では、赤地の絨毯が織られています。

ブールマンの東部マルムーシャ地方の絨毯は、白を基本に、褐色や黄褐色の地味な色を加えています。

タザ地方のアイト・ヤクブは、赤に、白、青、オレンジ、黒の模様がほどこされています。

タザの南部ベニ・ウアラインは、白いウールに、黒の模様だけをほどこした絨毯です。

スポンサーリンク

フォローする