イスラム庭園7:アルバイシン(グラナダ)

窓辺いっぱいに飾られた鉢植え。白い壁にはブルーに彩色されたタイルや絵皿。
アルバイシンに並ぶ家は、どれもデコレーションに工夫が凝らしてあり、見て歩くのが楽しい。
これらのアレンジは、日本の家屋でも応用できそうだ。

アルハンブラ宮殿の北に広がるアルバイシンは、グラナダ陥落後、イスラム教徒たちに許された唯一の居住区だった。

キリスト教王国の歴代国王は、ローマ・カトリック教会の勢力を背景に、厳しい宗教政策を展開した。
1492年にはユダヤ人が、1502年にはイスラム教徒が強制排斥され、15万人のユダヤ人と30万人のイスラム教徒が追放されたという。

アルバイシンに移り住んだイスラム教徒も、1568年までに、多くが殺され、残りは北アフリカやオスマントルコへ逃げ去った。

悲惨な過去を持つアルバイシンだが、現在では人気の観光スポットとなっている。オリエンタルムードにあふれ、訪れる人を魅了してやまない。

このあたりは、コースなど決めないで、ブラブラ散策するのがおすすめだ。
垣根ごしに見える藤の花や梅花うつぎ。
バラの強い香り。
窓から聞こえてくる音楽や声。坂道の多い曲がりくねった路地は、アンダルシアの人々の日常生活を感じることができる劇場だ。
いつまで歩き回っても、飽きることはない。
疲れたら、広場のカフェで休憩。ゆるやかな時の流れに、身を任せるのもいい。

白い壁や階段がオレンジ色に染まる夕焼け時が、最も美しいという。