美容大国モロッコに伝わる天然素材を使った手作りコスメを紹介しています。

簡単で実用的なレシピもたくさん!

リンゴに似た独特の香りのカモミールは、昔から民間療法で用いられ、心身をリラックスさせるハーブとして知られています。
カモミールには、ジャーマンカモミールやローマンカモミールなど数種類あります。
ローマンカモミールは、アロマテラピーの精油でよく用いられます。
美容大国モロッコの手作り化粧品の材料となる植物の紹介です。ローマンカモミールはオイリーヘアに向いていて、煎じ液でリンスすると、つややかで輝きのある髪に仕上がります。頭皮を引き締め、フケや抜け毛を予防する作用でも知られ、眼の疲れを癒す効果も。
ハーブティーに向いているのは、ジャーマンカモミールです。ジャーマンカモミールは世界各国で最も飲まれているハーブティーのひとつで、アラブ地域の人々にもポピュラーです。
お茶はアラブ地域の重要な文化。昔からハーブやスパイスは医療や料理に使われ、いまでもさまざまなハーブを日常的に楽しんでいます。ハーブティーは身体の不調だけでなく、精神のバランスを整える働きがあります。モロッコで人気の美と健康にいいお茶を紹介。
ジャーマンカモミールの美容効果
ジャーマンカモミールは、皮膚トラブルを改善する働きで知られています。
ジャーマンカモミールの抽出液と精油は、スキンケアやヘアケアのさまざまな製品に配合されています。
スキンケアでは、特に乾燥肌に適し、皮膚をなめらかにし、細胞を再生させる働きがあります。
モロッコ秘伝の乾燥肌しっとりローションの手作りレシピです。乾燥を防ぎ、潤いを与えるブルーマロウとジャーマンカモミールの化粧水。ジャーマンカモミールは皮膚細胞を再生する作用があり、ブルーマロウは、乾燥肌や傷んだ肌を修復するといわれています。
目のたるみを解消する効果も期待できます。
カモミールティーはアラブ地方ではポピュラーな飲み物。このお茶を使った疲れ目を癒す温湿布を、モロッコの女性に教えてもらいました。ローマンカモミールの優しい香りに包まれて、メンタルヘルスにもいいアイケア。目の下のクマを解消する効果も期待できます。
ジャーマンカモミールの煎じ液(半リットルの熱湯に20~30gのジャーマンカモミール)は、ニキビや皮膚の炎症、日焼けした部分を鎮める温湿布として用いられます。
マスクの着用が日常化するなか、それが原因とみられる、ニキビや吹き出物「マスクネ」に悩む人が増えています。マスクによって起こる肌トラブルの改善や予防に役立つ対処法のひとつが、ハーブを使った適切なスキンケア。自宅でできるスキンケアを紹介します。
ンカモマイルを漬け込んだ進出油(インフューズドオイル)でお手入れを。炎症を鎮める働きで知られるジャーマンカモミールと、保湿効果や抗酸化作用のあるアルガンオイルの贅沢なオイルが、日焼けで傷んだ肌をやさしく修復し、うるおいを取り戻す効果も期待できます。
この煎じ液をシャンプー後のリンスにすると、栗色の髪は明るくなり、金髪は輝きを増します。
また、髪の乾燥を防ぎ、ツヤと潤いをよみがえらせます。
美容大国モロッコの手作りハーブのシャンプー。パサパサ髪を改善する、ジャーマンカモミールとローズマリーのトリートメントシャンプーです。アルガンオイルを加えたることで、乾燥から髪を守る効果がアップし、頭皮もすこやかに保ちます。しっとり潤うりツヤ髪に。
美容大国モロッコに学ぶパサつく髪を潤すハーブの手作りローション。髪と頭皮の乾燥を防ぐカモミールは、シャンプー後のマッサージローション、そしてリンスとして使います。パサパサ髪がしっとりまとまりのあるツヤ髪に。カモミールの香りはリラックス効果も。
ジャーマンカモミールは、フケを予防する効果も期待できます。
フケを予防する美容大国モロッコのヘアケアの紹介です。ハーブは、頭皮の乾燥やベタつきを改善し、フケを防ぐ効果が期待できます。ローズマリーやネトル、ゴボウ、タマネチのリンスやトリートメント、ヘナとローリエのパックパックなど。傷んだ髪も元気に。
さらに、うっ血を除去する作用もあり、ジャーマンカモミールの足浴は、足のむくみを改善するのに役立ちます。
マシュマロウとジャーマンカモミールの足浴は、足のむくみや疲れを癒す効果が期待できます。ウスベニタチアオイという和名で知られるマシュマロウとジャーマンカモミールは、うっ血を除去する作用があり、重い脚をすっきりさせる効果が期待できます。
ジャーマンカモミールは、疲労やストレスの回復に適したハーブで、心身を癒し、肌をなめらかにする入浴剤としても向いています。
蒸気風呂ハマムで知られるモロッコでは、いろいろな手作り入浴剤が使われます。ハーブを酢に漬けたハーブビネガーの入浴剤はリラックスおよび肌をなめらかにする効果が期待できます。コーンフラワー、バラ、カモミール、ビターオレンジの花などお好みで!
ジャーマンカモミールの効能
ジャーマンカモミールは、鎮静と殺菌作用にすぐれています。
胃腸の調子を整え、女性特有の月経痛などの症状を緩和する働きでも知られます。
口内炎、歯痛、創傷などにも用いられます。
ジャーマンカモミールの特徴
ジャーマンカモミールは50㎝ほどの高さの曲がりくねった茎をもつ一年草。葉は密集して互生し、細い線状に切りこみが入っています。花は円形で、中心は黄金色で、白い花びらをつけます。
原産と生息地
北ヨーロッパが原産で、次第にヨーロッパ全土、アジア、北アフリカ、北南米に広がりました。空き地や道端に自然生息する。特に日当りのいい場所に育ちます。
学名:Matricaria chamomilla L.
科名:キク科
使用部位:花
開花時期:5月~9月中旬
収穫時期:開花中